のがま

スポンサーリンク
Youtube

今日はサリーさんが出会った、

妖怪のお話だよー!!

【怖い話】のがま

のがま

鎌鼬と言う、妖怪がいる。

よく、水木大先生の本で、妖怪鎌鼬と、奇妙な鼬に似た生物が描かれていた。

その鼬は鎌を持ち、疾風に乗って人間の体に斬り傷を付けるが、出血もなく、そのまま治りも早いと言う。

よくわけのわからない妖怪である。

東京在住時代の知人で、ちょっと変わった人がいた。

M子さんは、四国から上京して来たという。

小柄で可愛い感じの女性で、年の頃なら、私より一つか二つほど上か?と思っていたら、なんと、私よりも20歳も年上であった。

だが、いたって本人は明るく、人当たりもいい女性であったし、すぐに仲が良くなった。

休日に遊びに行った事もあった。

何かと喋りながら歩いていた時のことだ。

「あ!」

M子さんが、いきなり私の手首を掴んできた。

「え?  何か?」

思わず立ち止まった。

M子さんは、私の腕のあたりを指差した。

「のがま!」

のがま?

私は、ぽかんとしていたが、いつの間にか、肘の下辺りがすっと切れて傷口が開いていた。

「あぁ~」

私は、まった句覚えのない傷に驚いた。

M子さんは、会った時から見た事もないような真剣さで、聞いてきた。

「あなた、霊感、あるん?」

「え?!」

かなりいきなりであったので、つい、戸惑っていた。

「仏の左の下のおみあしの下の、くろたけの刈り株なり、痛うはなかれ、はやくろうたが、生え来さる」

なんだか、聞いたことのない呪文のような、お経のようなものを唱えた。

「さ、これでもう、いける」

いやいや、いけるって、どこへ。

「あの、鎌鼬ですよね、これ」

M子さんは、大真面目な表情で否定した。

「いや、これは”のがま”やけん。ええものじゃないでよ」

M子さんは、日頃は使わない方言で、どうやら、私は縁起の悪いことになっていたらしいと言うことを簡潔に説明してくれた。

「のがまはな、葬式のときに、墓場で使われたまま放置された草切り鎌がなる妖怪や。

葬式の穴堀などに使うた鎌や鍬は墓場に七日間置いてから持って帰らな野鎌に化けるとええ」

う~ん、方言交じりだと、明確ではないが、とりあえず、あまり良いものではなかったらしい。

「あんたは霊感が強いけん、こう言う通り魔に会いやすいでよ。気ぃつけてね」

「はぁ」

私らの言うところの鎌鼬であろうことは、傷口からまったく出血しないし、痛くもないことからわかったが、M子さんは、縁起の悪いものだからと断言した。

「どうして、わかるんですか? “のがま”っていうのと、鎌鼬の違いって」

M子さんは、いつもの可愛い笑顔で答えた。

「わかるよ、見えたけん」

「はい?!」

M子さんは、小さな頃から、強い風や激しい突風の中に、狂ったように身を捩って飛ぶ”のがま”を見ていたという。

お願いとお約束

怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました