猿山

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今日は学校の怪談だぞ!! 先生に起こった怪異とは何だったんだ!!

【怖い話】猿山

猿山

この話は、私のお客さんから聞いた話だ。

仮にNさんとしておこう。

彼女は、小学校の先生をしている。

なかなか気丈なお嬢さんで、自分が担任をしている教室のことを愛らしきものを込めて猿山と呼んでいた。

実は、Nさん、子供があまり好きではなかったらしい。

Nさんのご両親とも教師職であり、他に就きたい仕事がないなら教師になれと言われたからだと。

「動物行動学から見たら、あのくらいの子供って、猿山の猿と同じですよ」

P.T.Aに聞かれたら、大ごとになる一言である。

そんなNさんが、夏休みの出校日に教室で奇妙な体験をしたという。

教室の教壇で書き込み仕事を片付けていた時だ。

「なんだか、見られてるような気がするって感じで」

Nさんはなんだか誰かに見られているような、うかがわれているような、落ち着かない気分になったらしい。


なんども顔を上げて教室を見回したが誰もいない。

「気のせいか」

あまり好きではない職場にいると神経が休まらないのだろうと思ったという。

すると。

「あ・・・」

子供らしい影が、教室の後ろをさっと走り机の陰に隠れた。

Nさんは、やれやれ、面倒臭いと腰を上げ、大きな声を出した。

「ちょっと、誰かな! もう、下校時間過ぎてるよ」

返事がない。

Nさんは、ため息をついてイライラを押さえ込んだという。

「はいはい、わかってるから! 出て来なさい」

子供の影が走り込んだ机の前まで歩いて行ったが誰もいない。

「あれ?」

おかしいな、すばしっこい小猿だな、と肩をすくめたという。

しかし、Nさんは本当に教師に向いていないと思う。

この教室は、最後に鍵を閉めなくてはならない。

閉じ込めでもしたら後が大変だ。

「出て来なさい! 誰なの、もう!」

Nさんは、一通り、そんなに広くもない教室を見回り、誰もいないのを確かめると教室を出て鍵をかけた。

「どっかに隠れてるとか思わなかったんですか?」

つい、差し出がましいことを聞いてしまった。

それでなくても子供が好きではないというのに、そんな気を回せるはずもなかろう。

Nさんは、面倒臭さもあらわにかぶりを振った。

「いなかったんですよ、誰も。

それにあの学校、バカだから前と後ろのドアの鍵をかけろっていうわりには、窓の鍵なんて簡単に壊せちゃうんだから」

Nさんは、ドアの鍵を確かめようとノブを握った時、いきなりドアがガタガタと揺れたという。

ちょうど、閉じ込められた!とドアを内側から開けようとしているように。

「え?! ちょっと、やだ」

Nさんは、やっぱり誰かいたんだと思い、イライラしながら鍵を開けてドアを勢いよく開いた。

午後の陽が、ややオレンジ色になりかかった教室の中を見回したが森閑として人の気配はない。

さすがのNさんも、なんだか嫌な気分になってきたらしい。

「帰ろ」

Nさんが、ドアを閉めかけた時、いくつかの机の陰から、タタタッタタッと子供の影が走り回ったのを確かに見た。

Nさんは、ドアにしっかりと施錠して振り返らずに学校を出た。

別に変なことがあったからと吹聴するタイプでもないNさんだが何気に母親にその話をしたらしい。

母親は、Nさんの話を笑いはしたが、別に疑うこともなかったという。

「ねぇ、あの学校、どうして教室に鍵かけるようになったか聞いている?」

「聞いてないけど、いちいち、面倒臭い」

Nさんの母親は、当時Nさんが教師をしている学校に赴任していたことがあったらしい。

「もうね、子供達には言えないけど、先生の自殺がね」

Nさんの母親の話によると理由は定かではないが、教師が教室内で自殺をした事件が2回、その後、未遂に終わった事件が2回と続いたらしい。

どこに隠れていたのか、夜のうちに教室で自殺をした教師の死体が翌日発見された。

子供達というのは、どこから聞いて来たのかその手の事件に対しては敏感で、やがて湧いて出る怪談話。

「ほう、それはまた、どんな?」

Nさんは、さもくだらない、というように一笑に付した。

「自殺した先生のお化けが死んだ子供達に授業するんですって。バカみたい!」

子供達の日常にまったく関心のないNさんは、後になって学校の怪談を知ったらしい。

教室に施錠をし始めたのは、教室内での自殺防止のためであったわけだ。

「くだらないですよね、死んでから仕事したって」

強い口調で不満げにまくし立てていたNさんだが、その後も何故か学校でわけのわからない”何か”を見てしまうようになったという。

結局、Nさんは教師職を辞めた、と聞いたのはNさんの母親からであった。

Nさんは、子供嫌いが異様なまでに悪化。

ついには、体罰事件を起こしてしまったのだ。

Nさんの母親は、自分たちが教師を勧めたからと後悔と悲しみに囚われておられた。

Nさんが某大学病院の精神科に入院してから、もう、5年が経つ。

何かとNさんのことで相談に来られていたのだが、見舞いに行く度に鬼のような形相になったNさんから猿がいる。

沢山いる、なんとかしろ、と、怒鳴られると嘆いておられた。

お願いとお約束

怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

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