悪火

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サリーさんの体験したお話だよー!

悪火

悪火

悪火、というものがあるらしい。

私は、中学生の頃、庭内で、梟が鳴くようなど田舎に住んでいた。

私の父親は、九州電力の社員で、ど田舎にある事務所周りばかり当てられていた。

古い木造建築ばかりなので、火事が起こると、漏電が原因の場合もよくある。

おかげで、消防団と一緒に、父親も出動する。

あれは、夏の終わり頃であったか、うちの近くで、火事による全焼騒ぎがあった。

私が、はじめて「悪火」を見たのは、その夜だった。

真夜中であったのだが、近くの火事とあって、家の中から、外に避難させられた。

眠い目を擦り、擦り、ふと、見上げると・・・。

全身の鳥肌が総立ちになった。

炎が生きてる・・・

夜空に煽り立つ炎は、赤かった。

のたうつように身を捩る炎は、勢いよく燃え上がるのではなく、建物にしつこく纏わりついて、舐め壊しているように見えた。

その炎の赤さは、不吉としか言いようのない色だった。

隣に立っていた母親が、ポツリと言った。

「あれは、悪火やけ、なかなか消えんよ」

母親は、険しい目つきをしていた。

悪火を睨み据えているかのようだった。

悪火が、全てを灼熱の舌で建物を舐め回す度、太い柱も、壁も、骨が折れるような、嫌な音を立て崩れ落ちていく。

まるで、血に濡れた大蛇が、のたくっているようだ。

消火作業は、遅々として進まない。

悪火は、跡形もなく、すべてを舐めつくした。

奇妙なことに、逃げ足が不自由な老人1人を残し、若夫婦が焼死した。

お願いとお約束

怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

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