冷たい影

スポンサーリンク
Youtube

今日は、あのNASAが登場するよー!!

【怖い話】冷たい影

冷たい影

占い師を長いこと営んでいると、いろいろなお客さんが来る。

たまに、仲良くなるお客さんもいたりする。

「筑波大で、光学物理学の研究室にいます」

なんてのもいた。

「科学の使徒が、占い信じてんじゃねぇし」

まあ、科学者の卵でも、あたりまえの男子であり、計算づくではいかない、恋愛沙汰もあるわけだ。

仮に、A君としておこう。

A君は、私のように、活字中毒のせいで、書籍代を稼いでいるわけではない。

大学における研究のために必要な書籍代である。

いくつかのバイトを掛け持ちしていても、資料代に追いつかないと、よく嘆いていたものだ。

その年の7月にも、米国はNASAの研究施設を見学に行った。

将来有望な、宇宙物理学者候補が、喫茶店の裏方で皿洗いをしているわけだ。

そんなA君が、妙な質問をしてきた。

「あの、変なこと、聞きますけど、すみません」

変なことなんて聞くなよ、と思いつつ。

「なに、変なこと?」

「あのですね」

「はい」

「NASAに、お化けって出ると思いますか?」

私は、しばらく無言だった。

「は?」

「あの、NASAに」

「いや、それは聞いた。なに、その質問」

A君は、頭をガシガシと掻いた。

「やっぱ、変ですよね~!  あ~、もう!」

「なにごと? どうして、そんなこと聞くわけ?」

A君は、妙な何かを見てしまったと言う。

それも、最先端の研究施設の只中でだ。

熱を感知するカメラがある。

宇宙での体温が、さまざまな状況において、いかように変化するのか、という、データを取る作業を見学していた時らしい。

「青い影が」

「青い?」

カメラのモニターに、真っ青な人影が映っている。

「そんな・・・」

他の者たちは、体温のために、赤く映っている。

目の錯覚ではないかと、何度も見直した。

青い青い人影が、ゆっくりと移動している。

「とにかく、真っ青なんですよ。あれ、全身が氷みたくなってるはずなんです。まるで・・・」

「死んでるみたいな?」

「やめてくださいよっっ!!!」

A君は、飛び上った。

科学者の卵は、かなりのビビりである。

青い影は、すう・・・っと部屋から出た。

NASAと言えば、一応なりとも、大国ロシアと切磋琢磨する、科学力の殿堂である。

A君は、すっかりびびって聞いてきた。

「出た、と思いますか?」

「プラズマじゃね?」

私は、そう言って、へらっと笑った。

お願いとお約束

怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました