大福餅

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今日はサリーさんが子供の頃体験した不思議な話だよー!!

【怖い話】大福餅

大福餅

甘い物は好きだが、量は入らない体質らしい。

たいてい、一個の半分で満足してしまう。

子供の頃からそうであった。

私が、8歳の時の話だ。

家に来たお客さんが、お土産に、と和菓子をくれた。

てっぷりと大きな大福餅が、白い粉を塗されて、竹の皮の上に10個ほど並んでいた。

おおきいなぁ・・・。

たとえ食べきれそうになくとも、子供なら喜びそうなものだが、私はメタボ気味の大福餅に怖気づいていた。

「食べな! ここの大福、美味いよ!」

お客さんは、ほれ、と差し出した。

私は、仕方なく、おずおずと一個、いただいた。

お客さんは、満面の笑みを浮かべながら、私が、大福餅に齧り付くのを待ち構えている。

逃げられない。

一度、齧った食べ物を食べ切れないからと、誰かに渡すなんぞ、行儀が悪い !

と、母親に叱られるに違いない。

残せない。

私は、もやん、と柔らかな餅を通して、指の腹に伝わってくる。

ぎっしりと包み込まれた粒餡の感触に、すでに満腹感を催していた。

「食べなよ、遠慮しないで ! 」

まったくそのようなつもりはない。

追い詰められた感満載の状態で、固まっていた。

その時だ。

美味そうじゃ

「え?」

私の耳に、小さな呟きが。

気のせいか。

美味そうじゃの

今度は、確かに聞こえた。

きょろきょろしていると、また、聞こえた。

美味そうじゃ、わしにくれ

私は、心の中で叫んだ。

あげる、あげる !

わたしは、ふと、気が離れるような感じがした。

その次の瞬間、大福餅は、消えていた。

不思議なことに、食べている感触も、味もしなかった。

満腹感も、まるでない。

あっという間に完食した、らしい。

いや、記憶にないのだ。

白い粉を残して、大福餅は消えた。

私にとっては、消えたのだが、見ていた人たちは、私が、すごい勢いで食べてしまった、という。

とりあえず、助かった。

だが、大福餅を食べたのは、いったい、誰だったのかは、わからずじまいである。

お願いとお約束

怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

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