新興住宅地 其の二 真夜中の自転車

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今日はサリーさんの実家のある新興住宅地でのお話だ!!

【怖い話】新興住宅地 其の二 真夜中の自転車

新興住宅地 其の二 真夜中の自転車

古い墓地を壊して、その上に分譲された新興住宅地の話。

なんと、そんな呪われた土地に、私の実家があった。

なかなかモダンなデザインの住宅が建っていたし、あちらこちらに外灯もあった。

それなのに、夜になると、真っ暗闇の底に沈む。

家の外灯が照らしている範囲内だけ、あとは底知れぬような深い闇だ。

大袈裟だと言われそうだが、現実にそうだったのだ。

田舎だからとか、そういう理由ではなく、外灯が増やされても、夜の闇が薄らぐことはなかった。

私は、夜のとばりが降りた後に、家の外に出たいとは思わなかった。

「門扉、閉めてきて」

そう言われると、素直に答えていた。

「嫌だ」

夜になると、ドアの外に出るのも躊躇した。

だが、母親が厳しい声で言い付けると流石に逆らえないこともある。

私は、ドアノブを握って深呼吸をした後、勢いよくドアを開けて外に出た。

う・・・!

冗談でも大袈裟でもなく、吸い込んだ夜の闇はどろりっとのどへ流れ込み、肺へと重たく流れ込んでくる。

嫌な耳鳴りが耳を塞ぎ、強い目眩に襲われた。

私は、白い門扉を急いで閉めたのだが、時すでに遅し。

きぃぃこ、きいぃこ

金属の悲鳴のような音が聞こえてきた。

きぃこ、きぃこ、きぃこ

家を出てすぐ左側は緩い上り坂であるが、真っ暗で見えない。

しかし、その深い闇の中から、聞こえてくる。

きぃこ、きぃこ

規則正しく続く音。

私は、心臓を狂ったように飛跳ねさせながら、音のする方を見ないように必死になった。

きぃこ、きぃこ、きぃこ

近づいてくる。

私は、門扉の鍵を閉めて、玄関に戻ろうとした時だ。

顔を上げた途端、門扉の向こうを誰も乗っていない自転車がゆっくり、ゆっくりと走って行った。

きぃこ、きぃこ、きぃこ

薄汚れた自転車が、ペダルを回転させながら、坂を下って行った。

全身の毛が逆立ち、家の中に飛び込んだ。

ヤバい。

この土地に住んでいる限り、夜は無防備に家を出たくない。

お願いとお約束

怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

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