こん、こん

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今日はサリーさんが学生の頃、図書館で体験したお話だよー

【怖い話】コンコン

こん、こん

私が、16歳の時だ。

夏休みに、北九州市の図書館に行った。

私が住んでいたド田舎には、

大きな図書館なんてない。

読みたい本を何冊か抱えて、

さて、と、椅子に座る。

あとは、活字の海へ。

流れる時間さえ、ゆっくりに感じる。

隣の机との間には、仕切りがある。

適当に守られたプライベートだ。

ふぅ・・・。

時計を見ると、12:40。

一息つこうかと思った時だ。

こん、こん、こん

ん ?

気のせいかと思った。

こん、こん、こん

仕切りを叩く音、であろうか。

じっと、仕切りを見ていると。

こん、こん、こん、こん

やはり、誰かが仕切りを叩いているようだ。

隣に座っている誰かが、

仕切りを何かで叩いているらしい。

こん、こん、こん、こん

べつに、取り立てて大きな音ではないが、

妙に気に障った。

こん、こん、こん

一定のリズムで、仕切りの向こうから聞こえてくる。

4回だったり、3回だったり。

非常識な奴だ、と思った。

ここは図書室だ。

いや、それ以上に、

見も知らない誰かが座っているであろう向こうに、

音を立てて寄越すなど。

こん、こん、こん、こん

しかし。

ふと、気色が悪くなってきた。

悪戯にしては、しつこすぎる意味不明な行為だ。

こん、こん、こん

こん、こん、こん、こん

ぞわりと鳥肌が立った。

音と音との間が短くなってきたのだ。

こん、こん、こん、こん

こん、こん、こん

どう聞いても、仕切りの向こうからの音だ。

私は、集めてきた書籍を抱えて、

椅子を立ったが。

「は・・・?!」

愕然とした。

仕切りの向こうには、誰もいない。

一瞬、固まってしまった。

すると。

こん、こん、こん

私は、びくっとしてその場を走り去った。

心臓が激しく動悸した。

図書館を出て、喫茶店に飛び込んだ。

柔らかなクラシックが流れている。

テーブルについて、息を吐いた。

たしか、ソーダを頼んだと思う。

明るい窓の外を見ながら、

椅子に背中を預けた時だった。

どん、どん、どん

椅子の背後から叩かれた。

飛び上がるように椅子を立った。

後ろのテーブルには、誰もいない。

「どうかしました?」

マスターが声をかけてきたが、

私は、マスターの肩越しに見える、

喫茶店の入口のドアが、

独りでに開いて、閉まったのを見た。

お願いとお約束

怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

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