夜のバス

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今日はサリーさんが体験したお話だよー

【怖い話】夜のバス

深夜のバス

私が、22歳の時だ。

会社に就職してから、そろそろ慣れてもきたか、という。

街路樹の緑が、ややくすんできた夏の終わり辺りだった。

仕事が詰まっていて、仕方なく、残業らしき事をやって、時計を見たら。

「11:20 ! あ~、めんどくさい!」

翌日が休みと言うわけでもなく、夕食でも食べようか。

それとも、そのまま、風呂に入って寝てしまおうか・・・。

バスの中は、まばらにしか客がいない。

ふぅ・・・

私は、中ほどの席に座っていた。

ん・・・?

別に、どの席に、どんな人間が座っていたかなんて、まったく気にしていなかったが、私の隣の窓側に一人。

うつむき加減の女性が座っている。

いたっけか ?

まあ、いたのであろう。

私は、到着するまで転寝をしようと思った。

え ?

ふと見直すと、女性がいない。

真白いミニのワンピースを着た、セミロングの髪の。

いつ・・・? 

どこにいったんだ ?

ここから先は、ありそうな話なので、がっかりさせて申し訳ないと言っておこう。

女性は、いなくなった。

だが、強烈な視線を感じて、もう一度、その席を見た。

「いや、それは・・・ない」

席ではなく、真っ黒い夜の窓を見た。

バスの中、呆けたような顔をしている私、そして、

痩せた女性が、映っている。

席には、誰も座っていない。

それなのに、窓ガラスには、映っている。

顔をぐぐっと捩らせるようにして、私をじっと、見つめている?

いや、あれは、睨みつけていた。

一瞬混乱した。

虚ろな、大きな目で睨む女性が、確かに黒い窓に映っている。

私は、前を向いて、目を逸らした。

降車する客の後について、そそくさとバスを降りた。

バス停、二つくらい歩こう。

私は、明るいコンビニに入った。

飲み物を購入し、ふと、コンビニのガラスを見た。

私の真後ろにいる客が、映っている。

どきっ!とした自分が笑えた。

そして、ぞっとした。

ズラリと並んだ雑誌の棚の向こう。

さっきの女性が、いる。

だが、今度は、私ではなかった。

立ち読みをしている男性をじっっと、睨みつけている。

それは、恨めしそうに。

私は、ほっとしつつ、コンビニから走り出た。

お願いとお約束

怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

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