小さい人

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今日もサリーさんが体験したお話だよー!

小さな人

小さい人


つい、この間のこと。

天神駅で、人待ちをしていた。

連休の最中、人の多さにうんざりしていた。

大画面前に立って、携帯を見ながら時間を潰していたのだが。

「おっと」

何かが右側から、どんっとぶつかって来た。

ごった返す人混みにイライラしていたが、さらに、イラッときた。

不機嫌も露わに振り向いた。

ぅ・・・。

小さい人がいた。

身長は、80㎝ほどだろうか。

真っ黒い影法師に目はなく、ぬるりとしたのっぺらぼう。

な・・・!

活気溢れる人混みの中、冷たく、重く、不吉な影法師。

私は、かんっ!と固まってしまった。

体が動かない。

騒音も消えた。

目がないのに、睨みつけられているとわかった。

ひゅるぅ・・・っと、影法師の腕が私の肩辺りに伸びた。

ぅうっ

避けたかったが、体が動かない。

黒い影法師の手は、薬臭かった。

ぺたぁり、と、頬に張り付いた。

全身が怖気だち、嫌悪で息が詰まる。

そんな私を見抜いているかのように、黒い影法師の顔の辺りが、ぱっくりと割れて、にやり、と歪んだ。

異様に膨らんだ青黒い舌が見えた。

はふな・・・。

「え?」

はたら・・・、ほろふ・・・、ほろふ・・・、

「何?! わからない」

はたら・・・ほろふ・・・。

わからない。

掠れた小声だし、空気が漏れているような音もする。

わからないって!! 私は、知らない!!

思わず、胸中で叫んだ。

「いたっっ!!」

黒い影法師は、私の喉首を引っ掻いた ? としか思えないよう痛みを感じた。

黒い影法師は、恨みがましい気配を残してノロノロと消えた。

「はぁ・・・・っ!」

一挙に騒音が戻り、雑多な人々の喧騒に安堵を感じた。

携帯を見ると、10:44。

仕事前だというのに、かなり嫌な気分だった。

頬には、ぬめりとした感触が張り付いたままだし、首はひりついている。

一体、あの影法師は、なんだったのか。

正体は、お客さんが教えてくれた。

二ヶ月前、浮気がバレてて修羅場となり、離婚したいと言ったら、奥さんが自殺を図って失敗。

現在、昏睡状態だそうだ。

罪悪感から、離婚は先送りとなったが、今度は、愛人が自殺を図った。こちらは、亡くなった。

維持装置のチューブに支えられている奥さんは、自分の存在を教える者を許さないだろう。

「会うな・・・会ったら・・・殺す」

そして、自殺した愛人の霊は、お客さんに肩車したまま。

まあ、仲良くやってください。

お願いとお約束

怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

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