新興住宅地 其の一 ぱたぱた

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サリーさんが昔住んでいた、田舎の新興住宅地はヤバかった!!

【怖い話】新興住宅地 其の一 ぱたぱた

新興住宅地 其の一 ぱたぱた

私は、一時期だが呪われた土地に住んでいたことがある。

こんな風に言うと、そんなまさか!なのだろうが、実は本当なのだ。

そこはど田舎の新興住宅地で、私と私の家族が引っ越してきた時は、まだまだそんな大勢の住人はおらず、建てられたばかりの家が居住者を待っていた。

見ただけならば、ごく普通の、それもど田舎の新興住宅地であるが、よくよく調べてみたところ、とんでもない事がわかった。

冷たい感じがするほど整然と並んだ家々の下、つまり、その土地には何があったのか?が問題であった。

「え?」

その話を聞いた時、私は戦慄した。

「うん、古くて広い墓地だったらしいよ」

私の実家は、墓地であったところからは外れていたのだが、夜になると奇妙な出来事がたびたび起こっていた。

例えば。

私は、仕事仲間4人と遅くまで遊んだ帰り、家の鍵を忘れていたこともあり、その上、酔いも手伝って、送ってきてくれた知人のバンの中で朝になるまで仮眠をとることにした。

みんなそれぞれ、精一杯、寝やすい格好を求めて、しばらくの間、ごそごそとしていたのだが、睡魔に負けて1人、また1人と寝息を立て始めた。

私は腕を組んで背もたれに寄りかかり、目を閉じた。

疲れもあって、簡単に眠りを受け入れられたような気がしたのだが、ど田舎とはいえ、こそりとも全く音がしない上に、街灯もなく、とろりとした深夜の闇の底にいるような気がしてきた。

耳だけが起きているような、そんな半端な眠り方をしていたのだが。

ぱたぱた・・・ぺた・・・、ぺた

なんの音だろう。

私は目を閉じたまま、耳を澄ませていた。

ぱたぱたぱた・・・

ぺた、ぺた

静かだが、騒がしい。

落ち着かない。

私は、ぼんやりとした頭でうっすらと目を開けた。

え・・・

何が見えたかって、まず、信じられなかった。

車の窓ガラスを手のひらでぱた、ぱた、ぱた、と叩いている者がいた。

いや、者達が、だ。

頭が混乱して、現実化否かをまず判断しようと脳が泡を食う。

そして、ぐりんと見開かれた目の群れは、幻でも夢うつつでもない、としか言いようがない、と確信した時、全身が怖気だった。

目だ。

目と白々とした手のひらが車の窓にびっしりと。

私は、全力で眠ったふりをしようと決めた。

車の中を覗き込む目の群れは、誰かが起きていないか、探しているのだと思ったからだ。

目を閉じると音が聞こえてくる。

ぱた、ぱた、ぱた・・・

ぱた、ぱた・・・

私は、私に”寝ろ! いいから、寝てしまえ!”と、かなり無理な注文をし続けた。

不気味な観衆を無視して眠ってしまえるほどの肝はない。

“おきて・・・、おきて・・・”

ヤバい、ついに声が聞こえ始めた。

ぱた、ぱた、ぱた、
おきて・・・、おきて・・・

限界だ。

飛び起きて寝ている連中を即座に叩き起こす?

いや、私の経験上、こういう事態の場合、大抵、みんな起きないのだ。

おきて・・・、ねぇ、おきて・・・ふふふ

すごくヤバい。

ふふふ、ふへへ・・・・、いひひひ・・・

嫌な笑い声が増えてきた。

早く明るくなってくれ!! 早く!

ただ、ただ、そう願いながら固く目を閉じていた。

すると。

「おぃっ! おいってば!」

私は飛び上がりそうになって目を開けた。

同乗者達が、心配そうに私を見ているではないか。

「大丈夫かよ、まじ、めぇさまさねぇんだもの」

え?

「そうそう、もう、8:30だよ」

はい?

車内の時計を見ると、AM 8:35

そんな、私はまだ夜明け前の闇の中だとばかり思っていた。

狐に抓まれたような、とは、このことだ。

「しっかりしろよ」

知人達は一笑に付したが、私は笑えない。

そして、U子ちゃんだけが、不安と恐れが入り混じった奇妙な笑みを浮かべていた。

車から降りた時、私に小声で言った。

「ねぇ、ここ、住まない方がいいと思う」

確かに。

さて、この土地での、薄気味悪いというか、怖い話は、まだある。

お願いとお約束

怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

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