八つ当たり

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今日は、サリーさんのお客様のお話なんだけれど・・・。生霊なんて、全く迷惑な話だ。

【怖い話】八つ当たり

八つ当たり

この話は、担任と息子さんのトラブルで悩んでいた母親から聞いた話。

この話の問題児は、生徒ではなく数学の女教師だ。

ちょっと頭の固い融通の効かないタイプで生徒たちからは、敬遠と陰口の的。

体罰こそ仕出かさなかったが宿題やレポートの提出の期限に遅れた生徒には、

成績の良し悪しに関わらず夏期休暇に呼び出しをかましていたという典型的な嫌われる教師であった。

私のところへ相談に来られた母親は、息子さんがその教師に目の敵にされていないかと心配していたのだ。

毎日のようにネチネチと叱責され、その上、ほぼ当たり前のように宿題の増加をされているらしい。

「考えすぎでしょうか、でも、なんだか・・・こうも毎日になりますと」

母親は、そう言うと重い溜息をついた。

息子さんは、現在中学一年生であり、まだまだ2年。

ちょっともある息子さんの学校生活が惨憺たるものにならないように教師とのトラブルは避けたいわけだ。

特に母親が気になったのは、息子さんの提出したノートであった。

「これなんですが」

私は、よくある大学ノートをお母さんから受け取って開いてみた。

「は・・・。何、これ?!」

教師御用達の赤ペンが息子さんのレポートを覆い尽くさんばかりであった。

文章を何行も囲んで斜め切り、強い筆跡のバッテン、神経質なまでの注意書き・・・。

そして、”却下””再提出しなさい”と大きくかっちりした字で書かれていた。

「これは・・・、ちょっと」

確かに、やや、異様な感じだ。

赤ぺんを乗り越えてレポートを読ませていただいたが、赤ペン修正をバカスカ入れられるような悪い内容ではない。

「もう、5回目なんです」

「はい?!」

つまり、息子さんは、この調子で5回も再提出を命じられたと言う。

赤ペン地獄のレポートノートから、嫌なイメージが立ち昇ってくる。

奇妙だが、赤いペン筋から、もやもやと黒っぽい何かが見えてきていた。

どうやら、母親の思い込みではなさそうだ。

「ご両親で校長に報告しましょうか」

疲れの色が見えてきた母親は、やはりそれしかないかと実行することになった。

が・・・。

事態はまったく思わぬ方向へ走り始めたようだ。

なぜか父親が校長に直訴することを大反対。

ストレスで体調不良を起こしている息子に、それでも男か、などと訳のわからない叱責をする始末。

息子の相談から、離婚の相談になった。

「最近、家の中も変なんです」

母親が家に1人でいる時、誰もいない部屋からいきなり凄まじい叫びが聞こえてくると言う。

驚いて家中を見回ったが、誰もいない。

夫婦の寝室でヌラヌラとした黒い人影がゆっくりとうろついているのを目撃したり。

息子さんは息子さんで、夜更けの勉強中に背後からけたたましい女の笑い声が起こり驚いて椅子から転倒し背中を強打。

母親は、もう耐えられない、と別居を申し出たが、夫は頑として聞き入れない。

ついに母親の実家が動いた。

娘と孫息子を実家に連れ帰ったのだ。

息子さんも学校を転校した。

息子さんが転校するにあたり、母親は校長に全てを報告したらしい。

学校は不祥事を嫌うものだ。

母親の要求通り、女教師を校長室に呼び出し、謝罪をするように促された時の女教師の恐ろしい目つきにゾッとしたと言う。

一体、なんの恨みがあると言うのか、と母親は首を傾げていたが、その謎はすぐに解けることとなった。

家族3人で住んでいた家に、いつの間にか女教師が住み込んでいたらしい。

つまり、女教師は、生徒の父親と不倫関係にあったのだ。

父親が校長に直訴することを大反対した理由は、不倫が表沙汰になることを恐れたからだ。

女教師は、嫉妬にかられて不倫相手の息子を標的にした。

家の中で暴れていた何かは、女教師の生き霊であったようだ。

呆れ果てた男である父親は、毎日のように妻の実家に行っては門前払い。

その有様が、隣近所が恐れをなして通報するような怒鳴り合いの大ゲンカの原因となっていたらしい。

迷惑なことに、大ゲンカが勃発したらしいことは、母親と息子に怪異が起こることで分かったと言う。

恨めしげな啜り泣きや、ぶつぶつブツブツと低い呟きが聞こえて来ると、ああまた、喧嘩したなと息子さんと2人で失笑するらしい。

お願いとお約束

怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

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