リコーダー

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今日は皆さんお馴染みのリコーダーのお話だよー!

【怖い話】リコーダー

リコーダー

小学五年生の頃の話。

学校で、音楽の発表会が行われていた。

どのクラスも、懸命に練習をやっていた。

まあ、私のクラスもそうだったのだが、私はどうも集団行動が不得意であったため、

演奏しているふりをしていればよさそうな、人数が多い楽器を選んだ。

リコーダー

たて笛である。

練習なんて、まったくしないで、先生が見回りに来た時だけ、練習をしているふりをした。

そんな調子で、発表会まで一週間となった。

まだまだ暑さが残る9月の末。

心身ともに、だら~っとしながら、あいかわらず本を読みふけっていた。

すると。

ぴぽおぉ~~~・・・
ぴぽぴ~~・・・
ぴっぽぽ~・・・

思わず、読む目が止まる。

ぴぃぽっぽっぽ~・・・
ぴぃぽぉ~~・・・

イラッとくるくらいに下手だ。

私は、本から顔を上げて、どこの下手が吹いているのか、と見回した。

ん・・・?

みんな、あちらこちらに固まって、騒がしく談笑している。

誰もリコーダーを吹いている者はいない。

隣のクラスからか?

いや、そんなはずはない。

たしかに、教室の中から聞こえてきた。

気のせいか・・・?

私は、再び本の世界へと没入して行った。

ぴぴぴいぃ~~~

私は、さっと顔を上げて見回した。

誰も、リコーダーなんて吹いていない。

今度は、用心深く、ゆっくりと本に顔を向けた。

ぽぴぴぃ~~~・・・!

一際強く、それも私の耳のごく近くで、吹き鳴らされた気がした。

「わっ!」

驚いて立ち上がると、みんなが一斉に私を見た。

「どうしたん?」

私の耳には、
リコーダーの、鋭い高音域の音が、貼りつくように残っていた。

「いや・・・うん。なんでもない」

私としては、何事もなかったかのように、本を読み続ける事しかできなかったし、言ったと所、信じてなぞもらえない。

調子っぱぐれで、下手過ぎるリコーダーの音は、発表会が終わった後も……。

たまに、聞こえてくることがあった。

しかし。

その音は、少しずつ、遠くになっていった気がする。

しまいには、聞こえなくなった。

不可思議な出来事ではあったが、若さゆえか、忘れかかっていた、その年の12月。

母親が、部屋に入ってくるなり、こう言った。

「あんた、笛、下手やね~、イライラしてくる」

「はい?」

何事か。

私は、リコーダーなど吹いてもいない。

「吹くんなら、少しくらい練習しなさい」

そう言って部屋を出た。

調子っぱずれの笛の音が聞こえたのか、なんて、聞きたくもなかった。

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