雪女

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サリーさんの子供の頃に体験したお話だよー

雪女

雪女

この話、実は、定かではない。

もしかしたら、夢であったかもしれない。

だが、とても明確に覚えているし、思い出すと、心底ゾッとする。

夢の話を聞くのは、退屈極まるものだ。

しかし、あれが夢ではなく、本当にあったこと、であるとしたら・・・。

いや、私は、本当にあったことだと思っている。

恐ろしい夢だと思うもよし、それは、読んでくださった方々の自由だ。

あれは、私が5歳の真冬。

あの当時、私は、裏庭で梟が鳴くほどの田舎に住んでいた。

私は、深々と降る雪の音で目が覚めた。

雪の降る音なんて、するのか?

聞いたことがある方ならご存知だと思うが、真夜中に、何の雑音もない、森閑とした闇の世界だと、寝入り端を妨げられるほどの音がする。

私は、1人、布団から出て座り、暗い天井を見上げた。

家の中だと言うのに、息が白い。

ふと、縁側の方を見た。

私、首を傾げた。

人の拳ほど、窓が開いている。

真っ白い雪が闇夜を溶かしている。

まるで月夜の様な明るさだった。

私は、じっと庭を見ていた。

すると。

いつの間にか、漆黒の長い髪の女性が、ひらひらと降る雪の庭に佇んでいた。

誰だろう ?

心の中で言った。

それが、聞こえたかの様に、女性は、ゆっくりと手招きをした。

不自然なくらい、赤い、赤い唇を覚えている。

私に手招きをしている。

私は、布団から出て、縁側に近づいた。

膝を抱えて、ただ、女性を見ていた。

女性は、私に手招きをし続ける。

薄物の着物が寒かろう、と思った。

私は、立ち上がろうとした。

女性の手招きに応えようとしたのだろう。

そんな私を見て、一瞬だが、赤い唇が、微かに歪んだ。

にやぁ・・・

全身が凍り付いた。

「何しよんね!!」

母の手が、私の肩をがっしりと掴んで揺らした。

私は、はっとして、母の怖い顔を見上げた。

「何しよんね ! 馬鹿が !」

私は、ぼうっとしていた。

母は、私を布団の中に投げ込んで、しっかりと包んだ。

湯湯婆を支度して、私の足を温めながら、背中を強く擦るように撫で続けた。

「いたいよぅ」

縁側の窓は、閉まっていた。

まるで、初めから開いてなどいなかったかのように。

ようやく足が温まってくると、うつらうつらとして、私は眠った。

かなり後になって聞いたことだが、その年の冬、家の中で凍死した子供が2人、出ていたらしい。

さて、いかがだろうか。

あれは、真冬の悪い夢であったのか、それとも。

お願いとお約束

怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

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