なんかおる

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今日は、アメリカにもなんかおる!! というお話だよー

【怖い話】なんかおる

なんかおる

お客さんが、留学する時の話。

出会ってから、2年。

当時、大学生だった美里ちゃんの夢は、アメリカ人になることだった。

いや、真面目な話。

つまり、アメリカ人と結婚して、グリーン・カードを取得することだ。

美里ちゃんは、愛らしい顔立ちの、日本男子に、大人気であったのだが、当の美里ちゃんは、絶対に、アメリカ人と結婚したいと言っていた。

そのせいもあってか、当たり前に、美里ちゃんは、アメリカの大学に留学することにした。

美里ちゃんの従姉妹は、美里ちゃんよりも、1年ほど先に渡米していた。

その従姉妹が、帰国すると言う。

「Kちゃんが借りてた部屋、そのまま、私が借りることにしたんだ」

「ほう」

美里ちゃんの従姉妹、Kちゃんは、美里ちゃんの憧れの街、ニューヨークのアパートに住んでいた。

なぜ、Kちゃんが帰国したのかは知らないが、渡りに船の美里ちゃんは、大喜びであった。

しかし・・・。

少し、妙なことになった。

帰国したKちゃんは、美里ちゃんに、アパートの住所と、オーナーの連絡先、そして、鍵を2本、
封書で送ってきたらしい。

美里ちゃんに、一言もないままだ。

「ふぅん、で、Kちゃんは?」

「うん、なんだか、体の具合が悪いらしいんだ」

だから、帰国したのだろう。

アメリカには、保険制度はない。

バカ高い医療費は、まず、払えないだろう。

「美里ちゃんも、体に気をつけなくちゃね」

すっかり、浮き足立っている美里ちゃんの耳に入ったかどうか。

なんにしろ、Kちゃんは、大丈夫なのだろうか。

私と美里ちゃんを引き合わせたのは、 Kちゃんである。

鍵と必要事項を書いただけの手紙で、終わらせてしまうような女性ではなかったと思っていたのだが。

気にはなりながらも、美里ちゃんは、上機嫌だ。

2ヶ月後には、アメリカへと旅立ってしまった。

私は、Kちゃんに連絡を取りたいと思いつつ、2週間が過ぎた。

療養中なら、と遠慮していたのだが、どうしても声が聞きたくなった。

しかし、本人は出ない。

留守録にもならない。

そこで、母上に連絡を取った。

「すみません、先生、 私らにも、あの子、何も言わんのですよ」

Kちゃんの母上は、どこか疲れているような声だった。

「はぁ、そうなんですか」

別に、病院に行っているわけではないと言う。

ただ、部屋から出てこないらしい。

海外へ、夢を抱いて渡航して、環境の激変や、言葉の壁などのせいで、鬱状態になる場合も多い。

そこはかとなく、心配になっていたのだが。

「ん・・・?」

突然、Kちゃんから、メッセージが来た。

いや、正確には、写真が送られて来た。

やはり、言葉はない。

写真は、2枚。

私は、異様な気分に襲われた。

「何だ、これ・・・」

憔悴したKちゃんが、写っている。

Kちゃんの背後には、ちょっと、想像つかない状態が見える。

引っ掻き傷のようなもので、ぼろぼろになったドア。

そのドアには、ごっつい錠が、上から下までずらっと設えられていて、ガッチリと閉じられている。

「何だ、これ」

そして、もう一枚の写真。

「ぅうわ・・・・っ」

誰も写っていない、くすんだ壁。

そこには、緑色の野太い字で、こう書かれていた。

なんか、おる

Kちゃんが帰国した本当の理由がわかった。

そして、

美里ちゃんはと言うと。

渡米して、2ヶ月後に、電話があった。

私は、複雑この上なく、電話に出た。

すると・・・。

「先生、ハッロ~~!!」

ウルトラ元気に、暮らしていた。

ぞわっとした・・・。

お願いとお約束

また、怪談朗読をされておられるYoutuberの方々。
サリーさんの怖い話を朗読していただけたら幸いです。
その時は、一言ください。そしてHPのリンクを貼ってください。
約束だよ!!

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